アビーと。

猫のアビーの記。

4月10日 (日)

一晩寝て起きて、信じたくなかったけどアビちゃんが逝ってしまったことは現実だった。悪い夢だったらよかったのに。

私のお布団の上にアビちゃんはいなくて、かわりに横で静かに眠ってるよう。

今にも動き出しそうな顔つきをしていて。

 

起きてからいつも通りお布団あげて掃除をしたりして。

でも、アビちゃんは眠ってる。

近所に住む弟が休日出勤の前に寄ってくれた。アビちゃんにさよならを言いに。

その姿を見てまた涙が出てくる。

アビちゃんを見送る準備を昨日からしていて、午前中、遺影のプリントやろうそく立て、お線香をたてる香炉を買いに出かけました。お花も追加分購入。

お葬式は移動式火葬車をお願いしてあり、11日の14-15時位の予定。

昨日も今日も、なぜかお花屋さんがおまけのお花をくれます。その優しさにまた涙が出そうになる。アビちゃんが守ってくれてるのかな。

 

食欲はあんまりないけど、昨日から無理矢理食べてる。母の手前、私が身体を壊す訳にはいかない。母にも食べてもらわないと行けないから、私は食べなくてはいけない。

アビちゃんをちゃんと送り出すまではしっかりしないといけない。

 

祭壇にはアビちゃんの好きなものを飾っている。昨日の夜はハーゲンダッツのバニラアイスを母とアビちゃんと3人で食べた。生きている間は身体に悪いと思って、あんまりあげなかったけれど、アビちゃんはアイスが大好きで、特にハーゲンダッツ。100円アイスは食べなかったね。いつもアイスを食べるときはそーっとフタを開けてこっそり食べようとしてたけれど、すぐにアビちゃんにはばれて、かわいい顔で見つめられるという頂戴攻撃をかわすのに苦労してました。

あとは、ささみといつものごはんとチーズをお供え。

 

2時頃、義妹が双子の甥と姪を連れて来てくれた。

綺麗なお花を持ってきてくれて、アビちゃんを見て優しく声をかけて涙を流してくれて、それを見てまた涙が出てくる。

 

双子はまだ2歳になってないけど、いつもと違うことはわかっていたよう。

ねんねしてるアビちゃんをじっとみつめたり、優しくいい子いい子してくれたり。

最後はアビちゃんにバイバイしてくれた。

二人が無邪気な姿を見せてくれて、特に母は少し元気になったかな。

私も少し救われました。

どうもありがとう。二人を連れてきてくれてありがとね。

 

夕飯時になってくると、アビちゃんのお葬式の時間がどんどん近づいてきて、どんどん怖くなってきている。

アビちゃんの身体が今ここにいるけど、それがなくなって骨になってしまうのが心底怖い、いやだって思ってる。このままずっと手元にいてもらうわけにはいかないのは頭ではわかっているけど、心が拒否している。

 

アビちゃんは本当にまだまだキレイで、触れると本当に柔らかな毛をしていて。

いつまでもいつまでも触れていたい。ずっと撫でていたい。

でも、身体は冷たくなってしまって。固くなってしまっていて。

不思議なことに、耳は固くなっておらず、お腹も柔らかい。

だから、また生きていて、ただ横になって眠ってるだけのようにも思えてしまう。

 

夜は早めにお風呂に入って、早めに就寝。

母が寝る頃に起きて、お線香とろうそくが消えないようにしようと思う。

アビちゃんと離れたくない。