4月 3日 (日)
9:30過ぎに動物病院より電話があって、輸血の結果、貧血がある程度改善したのでCT→手術が可能かもしれない旨の連絡を受けました。
手術に関してはCTを見てみないとわからないけれど、このまま放っておいてもまた貧血が進むだけなので、今が一番よいときかも、とのこと。
麻酔のリスクはこわかったけれど、まずは検査、結果がよければ手術をお願いしました。
アビちゃんがきっと手術になると思ってドキドキして過ごしていると、15:00過ぎまた動物病院から電話が。CTを見た結果、肝臓にもこもこと大きな腫瘍らしきものがあり、場所が悪く大きな血管を取り囲むようにその腫瘍らしきものがあるから、手術でとることはできないということでした。
一応直接話を聞くために、診察時間開始の頃に再び病院へ。
CTの画像を見せてもらいながら説明を受けましたが、やはり腫瘍の可能性が高いとのことでした。開腹して組織を採って検査、というのも、リスクが高いのでやめたほうがいいとのこと。なので、恐らく腫瘍、その辺りがお腹の中で出血、悪いところは切除できない、余命もわからない、という説明で、翌日退院ということになりました。
帰宅後はなんとか自宅療養で民間療法・ホリスティックなどを取り入れられないかと必死にリサーチ。候補をいくつかにしぼる作業をしました。
4/3の血液検査結果:
血漿蛋白 4.8 g/dl
BUN 41.9 mg/dl
クレアチニン 1.1 mg/dl
血糖値 100 mg/dl
肝酵素 27 IU/l
ALP 44 IU/l
アルブミン 1.9 g/dl
コレステロール 131 mg/dl
リン 3.3 mg/dl
4月2日(土)
今日も時差ぼけのためか早起き。
またひたすらネットで情報収集。
前日と同じくらいの時間に動物病院に行くと、アビちゃん、すでに輸血をはじめてもらっていました。血液型はA型で、動物病院の猫ちゃんと適合したそう。猫ちゃん、どうもありがとう。
なので、この日の面会は、診察室ではなく、ゲージというか酸素室?の中で。
前日はこちらを認識していないような様子でしたが、この日は点滴や輸血のおかげか、顔つきもはっきりとして、こちらを見てニャーニャーとかわいい声を聞かせてくれました。久々に声を聞けて涙が出そうなほど嬉しかった。
ごはんも食べ、排泄もきちんと出来ているそう。
血液検査結果:
BUN 61.7 mg/dl
クレアチニン 1.2 mg/dl
アルブミン 1.5 g/dl
リン 2.9 mg/dl
4月1日(金)
時差ぼけで早起き。
その間、がんの治療に良さそうなサプリなど色々と調べもの。
朝一番で面会に行こうと思ったけれど、母が午前の診療時間終了間際がいいというのでお昼前に病院へ。
久々に会ったアビちゃんは私たちのことを見ても何も反応せず、腹水を楽にする為の腹帯と点滴のラインをとられた前足と、痛々しい姿でした。
医師によると、お腹の中で出血していて貧血がひどく、さらに高齢のため、CTを撮るときに使用する麻酔がまず心配とのこと。そこをクリアして、CTを撮って悪いところがわかって、手術できそうな体力になって、手術して悪いところをとって、よくなっていくかも、という道のりを説明してくれました。歳も歳だし、手術で負担をかけるのは可哀想かと悩みましたが、とにかく出来る限りの治療はしたいと思い、積極的な治療を望む旨を伝えました。
まずは貧血改善するため、輸血をしなくてはならないとのことでした。
猫の輸血はヒトの輸血と違い、生身の猫から血を頂いて輸血しなくてはならないとのこと。動物病院で飼っている猫ちゃんと血液型が合ってはじめて成立するそう。
血液型検査をし、適合したら輸血をしてもらうことになりました。
血液検査:
白血球数 22500/m㎥
赤血球数 181万/m㎥
ヘモグロビン濃度 3.60g/dl
血球容積比 9.5 %
平均赤血球容積 52.3 fl
平均赤血球ヘモグロビン量 16.6 pg
平均赤血球ヘモグロビン濃度 31.8 g/dl
3月31日(木)
夜、なんとか帰国。
機内いつもは結構眠れるのに今回はほとんど眠れず。
アビちゃんのことが気になって気になって。
家に帰るとアビちゃんは入院中のため不在。
いつも帰るとアビちゃんはちゃんと覚えててくれて歓迎してくれた。
それがないのが、アビちゃんが家にいないのが本当に寂しくて辛かった。
母は昼間にアビちゃんに面会に行き、脾臓に問題があるかもとのこと。
入院中は酸素室で点滴を受けているそう。
CTを撮らなくては詳しくわからないけど、腹水とその中に出血があって貧血がひどく、とにかく弱っているからCTを撮るのも難しい状態のよう。
血液検査結果:
BUN 67.3 mg/dl
クレアチニン 1.2 mg/dl
アルブミン 1.8 g/dl
アンモニア 26 ug/dl
リン 2.9 mg/dl
2016年3月29日(火) - 30日(水)
この日も引き続き調子は上がらず、また往診。
脱水症状も引き続きあるので、輸液注射。翌日もまた往診するということに。
この時点でなるべく早く日本に帰ると心に決めるも、家を引き払ったりなどしなくては行けない為、すぐには帰国できないので心がつぶれそうでした。
30日(水)
往診で引き続き調子があがらず、普通の点滴もしたほうがいいとのことで、そのまま入院となりました。このニュースで、私は家の片付けは後回しで日本に帰ることに。
時差があるので、30日の朝(日本では夕方なのでアビちゃんの入院後)、飛行機をとってまとめられる限りの荷物を持ってその日の夜に日本へ向けて出発しました。
30日の血液検査結果:
血漿蛋白 4.5 g/dl
BUN 71.4 mg/dl
クレアチニン 1.5 mg/dl
血糖値 173 mg/dl
肝酵素 25 IU/l
ALP 28 IU/l
コレステロール 90 mg/dl
リン 3.3 mg/dl
ナトリウム 138 mEq/l
カリウム 3.9 mEq/l
クロール 110 mEq/l
白血球数 15300/m㎥
赤血球数 221万/m㎥
ヘモグロビン濃度 3.6 g/dl
血球容積比 11.2 %
平均赤血球容積 48.6 fl
平均赤血球ヘモグロビン量 15.7 pg
平均赤血球ヘモグロビン濃度 32.4 g/dl
2016年2月-3月
以前の食欲はなくても、一晩かけて好きではないご飯をなんとか食べていたアビちゃん。
2月の中旬は母の旅行に伴い4日ほど動物病院にステイ。
このときは家〜病院〜家の車酔い以外は特に問題なく。
3月はじめ、ほとんど旅行には行かない母が珍しくまた旅行に行くことに。
このときは近所の伯父がキャットシッターをしにきてくれたとのこと。
母は伯父に暖房をつけたままにと指示したのに、まさかのオフ。
母が帰った日はアビちゃんはお腹を壊してしまったとのこと。
それ以外に変わった様子はなく、いつものブラッシングのルーティーンなどをこなしていたのに、また突然調子を悪くしました。3/27日曜日のことでした。
私は海外にいてvisa申請の結果待ち中で国外に出られない身。母とskypeで連絡をとっていて、visaなんかどうでもいいから早く帰りたいと思うほど辛かった。3/28月曜日、往診で輸液を注射と血液検査。このときはうまく血液がとれず、検査は最小限しか出来ず。心配で心配で仕方なかったところ、visaがおりないという連絡が。アビちゃんに日本に呼ばれてるとしか思えないタイミングでした。
3/28の血液検査結果:
BUN 80.2 mg/dl
クレアチニン 1.2 mg/dl
血糖値 118 mg/dl
肝酵素 21 IU/l
食欲不振
腎臓の療法食を始めてから食欲が俄然落ちてきました。
以前のご飯はカリカリのみで、サイエンスダイエットのヘアボールコントロールが一番のお気に入りでした。ご飯の1時間前から催促、もらったらお座りとお手をしてからごはんの時間。毎回、あっという間に間食してました。
そんなアビちゃんの食が全く進まなくなりました。
腎臓用のご飯を色々試しましたが、とにかくお好みのものがないよう。
あげても一気に食べなくなり、夕飯は一晩かけてちょこちょこ食べるようになったとのこと。
今思えば、ご飯が嫌いなのではなく、この頃から体調が優れなくてご飯が入らなかったのかもしれません。食事以外の他の様子が以前と全く変わらず、体調不良とは思えませんでした。
とくに、毎日母からブラッシングをしてもらうのを日課にしていて、毎日欠かさず要求してくるのです。その姿からは具合が悪いのは見て取れませんでした。